日々の思いを徒然に
             
    
              
    
                  
『あかんべえ』 宮部みゆき

 料理人の太一郎は晴れて自分の店を持つことになった。
 しかしその屋敷には亡者たちが住み着いていた。
 亡者たちと心を通わす娘おりん。
 やがて見えてくる過去の忌まわしい事件。
 そして人々がそれぞれの胸にもつ思い。


実家に遊びに行ったら母が本を貸してくれた。
一冊の文庫本を手渡しながら
「『あかんべえ』って本。面白かったよ」

宮部みゆきか。 ん? ちょっと待てよ。
『あかんべえ』なら確か上下巻じゃなかったか?
そう思ってカバーの掛かった本を開いてみると。

なんと 下巻!

上下巻の1冊だけ、しかも下巻だけって。
帰る前に気がついて本当に良かった。

帰宅するなりすぐに読みました。
宮部みゆき 面白ーい。そして読みやすーい。

ラストは自分でも驚くほど泣けてしまった。
涙で文字が見えず、読み進めないほどに。
たぶん私は玄之介に惚れてしまっていたんだと思う。

宮部みゆき作品はいくつかしか読んでないけど
やっぱり面白いな。もっと読みたいな。
でも買い始めるとお金もスペースも・・・。

『死神の精度』 伊坂幸太郎

 一週間の調査のあと、対象者の死に可否の判断を下す。
 八日目にその死を見届ける。
 それが死神の仕事。
 クールでちょっとずれてる死神が出逢う6つの物語。


ようやく文庫化されましたよ。待ってましたよ。

やっぱり伊坂作品は面白いな〜。

死神が人間と交わすちょっとずれた会話がたまらないです。
「年貢制度は今もあるのか?」とかツボです。

6つのお話からなる短編集なんですが。
この中で私が好きなのは、「旅路を死神」と「死神対老女」
いや、「恋愛で死神」もいいし、「死神と藤田」も・・・。
あー、どれもいい。 選べない。

途中、他の作品のアノ人が出てきました。

伊坂氏の作品ではよく他の作品の登場人物が
ちょこっと顔をだしたりするのですが、
ファンサービスですかね。嬉しいです。

映画化されたみたいですね。
金城武主演で、3月に公開だそうで。
『夢をかなえるゾウ』 水野敬也

昨年の秋頃に読みました。
自己啓発モノというのを普段はあまり読まないのですが
読み物としても面白いと聞いたので読んでみました。

関西弁でしゃべる神様ガネーシャが面白くて可愛くて
楽しく軽く(時々うるっとしながら)読めました。

ドラマにしたら面白いかな、と思いました。
ダメな主人公が毎週ガネーシャの課題をクリアして
少しずつ成長していく姿を描いていくって感じで。

と思っていたら。
今日本屋さんを覗いたらこの本がたくさん並んでいて
新しい帯に「ドラマになんねんて」って書いてありました。

ちょっと楽しみ。
どんなキャスティングなんだろう?
それよりガネーシャはどうやって?
 『闇の花道』〜天切り松 闇がたり 第一巻〜 浅田次郎

  時は大正、帝都に名を馳せた義賊「目細の安吉」一家。
  盗られて困らぬお宝だけを狙い、貧しい人々には救いの手をさしのべる。
  義理と人情に命を賭けた、粋でいなせな怪盗たち。


以前読んだ『椿山課長の七日間』が面白かったので
他の浅田次郎作品も読んでみようと買っておいた『闇の花道』です。

シリーズもので、文庫では第三巻まで出ているのですが
気に入るかどうかわからないので1冊だけ買ってみました。

そして・・・。
読み終えて、泣いて真っ赤な目もそのままに
すぐさま本屋さんへ行って残りの2冊を買ってきましたよ。

おもしろい!!

粋でいなせでグッと来る。

格好いいな、江戸っ子。
先日に続き、私が今までに読んだ伊坂作品を紹介。
今日は3作品 まとめて。

 『オーデュボンの祈り』

  警察に追われる伊藤が目を覚ましたのは、
  150年ものあいだ外部との交流を持たない孤島。
  そこに住んでいる嘘しか言わない画家、島の法律として殺人を許された男、
  そして言葉を話し未来を予知するカカシ。そのカカシが殺される。
  未来を見通せるはずのカカシがなぜ?

 『ラッシュライフ 』

  泥棒を生業とする男。父に自殺された青年。
  不倫相手との再婚を企む女性カウンセラー。
  職を失い家族に見捨てられた男。野良犬。歩くバラバラ死体。
  並走する4つの物語と交錯する人・場所・時間。そして結末。

 『重力ピエロ』

  過去に辛い出来事のあった家族。
  大人になった兄弟の周辺で事件が起こりはじめる。
  連続放火と謎のグラフィティアート。
  そのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙な符合。
  謎解きに乗り出した兄、そして弟の想い。


この中では 『オーデュボンの祈り』 が好きかな。ほんのりファンタジーの香りです。

『ラッシュライフ 』 はパズルのよう。(だまし絵のようというか)
読み方として、たぶん、流されるように読むのがいいと思います。
途中あまり考え込まずに、流れに身を任せて結末を迎えるのがいいのではないかと。

『重力ピエロ』 は題材が重いです。胸が重く、辛く、悲しいです。
でも家族の愛情や強さや優しさで彩られています。特にお父さん。

この3作品の間では、前の作品の登場人物がちょこっと出てきたりします。
なので読むなら上記のように、書かれた順番に読むのが良いと思います。
(私はまるっきり逆の順番で読んでしまいましたが、それはそれで良し)